こんなところにいた!かわいい生物たち

ダイバーが海中で楽しむのは何も大きな魚だけではありません。実は「マクロ」の世界があり、そのマクロの世界をいくつか紹介したいと思います。特に女性は「かわいい!」と思えるような生物たちですので、ご期待ください。なかなか自分では見つけにくい生き物ですので、インストラクターに頼ってください。インストラクターは「ここにこんな生き物がいる」というのを経験から知っておりますので、マクロの世界に興味がある方はマクロレンズを用意して写真撮影をしてみてください。

①ウミウシ

ウミウシは貝の一種ですが、硬い殻など見た目には見当たらず、柔らかなボディでできています。体長は1㎝から2㎝程度で、とてもカラフルで、岩にへばりついています。青や白や黄色や様々な色を持つウミウシ。ちょこっと角がはえたようなアオウミウシもいれば、黄色や白色の花が咲いたようなウミウシなど、まるで岩に生息する妖精のようです。動きが非常にゆっくりなのでシャッターチャンスがいっぱいです。特に女子は夢中になって写真撮影をしている現場をよく見かけます。

②エビ

「エビ」というと皆さんは比較的大きな伊勢海老やバーベキューや焼き肉などで定番のエビ、それからクルマエビなどを想像されると思います。しかし、筆者が感動したマクロの世界のエビは、「えっ、これがエビ?」「こんなに小さいの?」「かわいい!」のエビばかりでした。例えば「フリソデエビ」。白地に濃いピンクの斑点のような模様があり、「はさみ」も同様にピンクの丸い斑点があるため通常のエビと比べるとなぜか弱々しく感じられます。全体的に鎧を着ている印象を受けます。それから「アカシマシラヒゲエビ」。夏によく見られるエビですが、名前の通り、「ひげ」が特徴的です。白く長いひげが頭の先から何本もでており、とても長く目立ちます。アカシマシラヒゲエビは「お掃除屋さん」で、魚の表面を掃除するという役目を果たしております。実際は、魚の表面についている寄生虫を餌にして、魚と共に共生をしております。そして「カクレエビ」。本当に小さく、人差し指の指先くらいの大きさなので、なかなか発見しづらいです。カクレエビはウミウシやヒトデと共生していたり、サンゴの中にいたりするので、かなり見つけにくいです。透き通ったボディで、強制する生物の色に染まると言われています。見つけにくいエビなので、見つけたらとてもラッキーです。

③ジョーフィッシュ

ダイバーたちの間では「ジョー君」という愛称で親しまれている魚。砂底に穴を掘って生息し、穴から顔をちょこっと出してあたりをうかがっています。ジョーフィッシュは口を使って砂を吐き出す行動をとります。それがとてもかわいくて仕方がありません。ジョー君のそんな愛らしい姿を写真に収めようとダイバーたちが群がります。砂と同色をしていることが多いのでなかなか見分けがつかないのと、警戒心が強いのでダイバーが近づくとすぐに巣穴に隠れてしまいます。そのため、次に巣穴から出てくるまでダイバーは静かに砂場の上でカメラを持ったままシャッターチャンスを狙って待っています。