潜ったらいろんなお魚があなたをお出迎えしてくれます

ダイビングの魅力と言えば「さかな」です。普段、鮮魚売り場で目にするような魚もいますが、無数のカラフルな、そして元気いっぱいのお魚たちがダイバーを迎え入れてくれます。単独行動をしている魚もいれば、群れになって悠々と泳いでいる魚もいます。ここでは、初心者がダイビング中によく目にする魚たちについてご紹介します。

①クマノミ

映画でも有名になりましたが、横にに白い帯が2本入っています。体の色は黄色がメジャーですが、中には黒色のクマノミもいます。クマノミはとても人懐っこく、ダイバーが近づいても逃げることはありません。逆に「写真撮って!」とおねだりするような感じもする、かわいらしい魚です。クマノミはイソギンチャクと共生しているので、すぐにイソギンチャクの中に隠れて様子を窺うようなしぐさをします。生まれたてのクマノミは米粒みたいに小さくて、「えっ、こんなところに!」と思わせられます。

②チョウチョウウオ

まるで「水枕」が泳いでいるかのような魚です。体の色は茶色~黄色で、縦にいくつもの筋が入っています。群れで泳いでいる時もあれば、単独行動をしている時もあります。中には「タイガースカラー」と呼ばれるような黄色と白色の帯がはっきりしたチョウチョウウオもいます。

③ハゼ

サンゴ礁や砂底にいてテッポウエビ類と共生をしています。体が白とオレンジの横帯が特徴で、体長は10cm程度。ダイバーが近づくと砂底の巣穴に隠れてこちらの様子を見る姿はとても愛らしいです。ハゼはたくさん種類があって、「ヤノダテハゼ」などが有名です。

④アカヒメジ

1本の黄色い縦帯が特徴的な魚。よく群れで行動していることが多く、サンゴ礁のあたりで見かけることが多い。

⑤ハコフグ

まるで小さな箱ががんばって泳いでいるかのような魚。マニアにとっては正面から写真撮影をしたくなるような、愛嬌のある魚です。特にミナミハコフグは人気者。黄色に黒の斑点があり、正面から見ると小さな子供が叱られた時にほっぺたをふくらましているような、そんなかわいい魚です。幼魚で体長3㎝ほどです。

⑥クダゴンベ

口先が長く、格子模様が特徴的。背びれも格子模様で使われている色と同じでやや濃いオレンジ色と銀色に近い白色の帯がある。

⑦イラ

顔が特徴的ですぐに分かる。体長はやや大きく40㎝前後。顔は無表情で、どこを向いているのかよく分からないような感じがする。ダイビングをしていると突然ヌッと現れれる。単独行動が多く、ダイバーが近づいても逃げることはない。マイペースで泳いでいる。

⑧ミノカサゴ

背びれ、胸ヒレが扇風機のようにくるくる回っているのが特徴的で、よくゴツゴツした岩のあたりに隠れている。正面から見ると、まるでお花が咲いたような印象を受ける。横帯が無数にあり、体長は20㎝前後。インパクトのある魚ではあるが、毒を持っている魚であるので、刺されると痛むため注意が必要。特に何もしなければ攻撃されることもない。