基本的なライセンスの種類とライセンスの取得方法

ここでは①ライセンスの種類と、②それぞれのライセンス取得方法についてご説明します。

そもそもスキューバダイビングのライセンス発行は民間団体が行っているのですが、ここでは日本で最も発行数が多いPADIを例に説明させていただきます。

スキューバダイビング初心者が目指すライセンスは2つあります。1つは「オープン・ウォーター・ダイバー(以下OW)」、もう1つは「アドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー(以下AOW)」です。最初はOWの取得を目指しましょう。しかし、次第に「もっと深く潜りたい」「もっといろんな魚を見たい」と思うようになりますので、その時にはAOWを目指してください。

【オープン・ウォーター・ダイバー(OW)】

15歳以上ならば誰でも取得できます。学科講習、プール講習、海洋講習を終了すれば「オープン・ウォーター・ダイバー」用のCカード(ライセンス)が発行されます。水深18mまで潜ることが可能です。これでも十分楽しめますが、水深18mまでしか潜れないので、ダイビングポイントが限定されてしまいます。

OWのライセンスを取得する場合の費用は平均6万円前後となります。

【アドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー(AOW)】

こちらはOWの資格を持っていれば取得できるライセンスです。OWと同様に学科のテキストをもらいますが、実際に学科講習があるわけではありません。いきなり海洋講習からスタートするので、事前に予習が必要です。海洋講習は基本2日間。水中ナビゲーションとディープダイビングを海洋講習では必ず学びます。そのほかにも学ぶことがありますが、実際にダイビングをしながら学べるので楽しく身に付きます。AOWの資格を持っていると30mまで潜ることができます。潜ることができるダイビングポイントも増えて、ボートダイビングも楽しむことができます。OWよりも深く潜れるのですから、今まで見ることができなかった深いところに生息している生き物を楽しむことができます。1日目の海洋講習、2日目の海洋講習が終わった後、それぞれテキストを使ってインストラクターが確認をしてくれますが、テストはありませんのでご安心ください。

AOWのライセンスを取得する場合の費用は平均7万円前後となります。

【スペシャルティ】

「スペシャルティ」とは英語では「専門」という意味ですが、OW以上になると海での活動範囲が広がります。OW・AOWとも基本技術である「魚の見分け方」を学ぶことができますし、また寒い冬でも潜ることができる「ドライスーツ」の使い方も学ぶことができます。や「水中写真撮影」の仕方を学ぶのも人気です。これらは追加費用1万円~で受講できます。

【OWやAOW以外のライセンス】

他にも「レスキュー・ダイバー(以下RED)」や「ダイブマスター(以下DM)」、「インストラクター(以下IDC)」というライセンスがあります。海に潜ることが楽しくなり、「それを人にも伝えたい」という方はどんどんステップアップできます。ご自身の目標に合わせてライセンスの取得を目指してください。