初心者でもできる海中写真撮影

ダイビングをもっと楽しむための必須アイテムが「カメラ」です。もちろん目で楽しむこともできますが、やはり海での記念は残しておきたいもの。そこでダイバーの多くはカメラ器材を揃えます。ここでは、写真撮影で必要な最低限の器材と、海での撮影準備とコツについてご紹介ます。

①写真撮影で必要な最低限の器材

それは「カメラ(デジカメ、一眼レフなど)」、「防水ケース」、「BCDと防水ケースをつなげるケーブル」の3点が必要最低限の器材です。もちろんダイビングスポットではこれらすべてをレンタルすることも可能です。

さらに、もっと器材を揃えたいのであれば「マクロレンズ」「水中専用フラッシュ」があると便利でしょう。フラッシュとカメラをつなげるための「アーム」も必要にはなります。

②海での撮影準備

地上でカメラを防水ケースい入れて、海に潜る前にダイビングスポットで真水の入ったタンクにつけておきます。専用のタンクがありますのでご安心ください。ただ、似たようなカメラや防水ケースがたくさんタンクに入っていますので、どれが自分のものか分かるようにしておいてください。真水につけておく理由は、防水ケースに異常がないかどうかを確認するためです。ちょっとしたひび割れなどあれば、すぐに海水が浸入してくるため高価なカメラが台無しになります。

③海での撮影のコツ

集合時間になればタンクからカメラを取り出して、手で持っていきましょう。スタッフに他の荷物と一緒に預けてトラックに積み込むことも可能ですが、衝撃で壊れる可能性もあるので、必ずご自身で持つようにしてください。海に入る直前に船頭さんやインストラクターさんにカメラをそのまま渡します。そして自分が海にエントリー(入る)すると、船頭さんやインストラクターさんがボートから手渡ししてくれます。そしてBCDと防水ケーブルをつないで、いよいよ海に潜ります。ケーブルをつないでおかないと波でカメラが飛ばされる可能性があります。

事前にカメラの機能を確かめておいてください。カメラによっては水中撮影に適したモードがあらかじめセッティングされているものもあります。「水中ワイド」「自動色補正」などがそうです。最近のカメラは自動で何もかもしてくれるので、ただシャッターを押せばきれいな写真が撮影可能です。あまり細かなことを考える必要も最初のうちはないでしょう。

そしていよいよ撮影です。残念ながら魚は止まってくれませんし、ポーズもとってくれません。魚ばかり追いかけているとチームやバディとはぐれてしまうこともありますので、インストラクターの指示に従いましょう。砂場ではゆっくり着底し、砂を巻き上げないようにしてください。砂を巻き上げるとせっかくの透明な海が濁ってしまいますから。ゆっくり着底し、呼吸を整え、中性浮力を取りながら、狙った魚の写真を撮りましょう。全体を撮影するのも良し、魚の顔を撮影するのも良し。また岩肌がゴツゴツしたところで撮影する場合は、片手で岩をつかみ、片手で撮影するなど工夫をしましょう。