水中で浮きも沈みもせず、まるで空間に漂っているかのような状態を「中性浮力」と呼びます。つまり、水中でバランスを上手く取ることを指します。中性浮力が取れると余計な体力を消費することもなく、エアも上手く使え、長く海に滞在していることも可能になります。さらに水中での写真撮影でもブレることなくできます。
中学校の時に理科の実験で「浮力」というのがありましたね。水が入った容器に物体を沈めると、物体の重さによって、①表面に浮き上がる物体、②完全に沈んでしまう物体、そして③浮きも沈みもせずに水中で漂っている物体。この③の状態を作り出すのです。
中性浮力が取れていないと、ダイビング中に急に浮き上がったり、逆に沈んでしまってりします。そして焦ってしまって呼吸が速くなり、余分な酸素を使ってしまってせっかくのダイビングが台無しになります。特に数人のチームで潜っている場合、自分だけが浮き上がってしまうと恥ずかしいですね。そのような場合はインストラクターがすぐに駆け付けてくれて、エア調整をしてくれたりウエイトを増やしてくれたりして応急処置をしてくれます。最初は難しいですが、慣れてくると感覚で身に付いてきます。しかし中性浮力を取るのは実は苦手なダイバーが多いのが実情です。
そもそも水中でバランスが取れていない原因がいくつかあります。①BCDのエアの量、②ウエイトの重さ、③酸素タンクの種類、④呼吸が主な原因です。
ボートエントリーの場合は、エントリー前にBCにたっぷりエアを入れておきます。そうすることで船の先端にあるロープまでプカプカ浮きながら楽に移動ができるからです。しかし、ロープをつたいながら海底に降りていく場合には、BCDのエアを抜きます。そうしないと、沈まないからです。そして海底に着地すると少しだけエアをBCDに入れて軽く浮かぶ状態、つまり中性浮力が取れている状態にします。ここで、エアを入れすぎると浮いてしまいます。
またウエイトも軽すぎても重すぎてもいけません。自分に適したウエイトがどのくらいなのかは、実際にダイビングをしながら判断した方が良いです。例えば1日に3本潜るとして、1回目のウエイトだと軽すぎたこら2回目は重さを増やすようにします。さらに、酸素タンクもポイントです。スチールタンクとアルミタンクがありますが、アルミはスチールより軽いので、ウエイトで調整しましょう。また、ダイビング前はエアが入っているタンクもダイビング中にエアを使うので少しずつタンクが軽くなるので、BCDのエアの量を少し少なくするなどの判断力も必要となります。
そして、呼吸をマスターしてください。呼吸をすると人間の体のどこが変化しますか。それは「肺」ですね。息を吸うと肺は膨らみ、息を吐くと肺は縮みます。肺は人間の中にある浮き袋です。ですから、息を吸えば風船が膨らんだかのようになり、人間の体は浮きやすくなります。逆に息を吐き出せば風船が縮みますので、沈みやすくなります。ただ厄介なのが、呼吸をすればすぐに浮き沈みに変化が起こるものではありません。吸っても吐いても約2秒後くらいに変化が現れます。つまり、「息を吸うと肺が膨らむ」、その2秒後から「体が浮き始める」ということになりますので、呼吸をコントロールできるようになってください。
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